今年は全くレースがないから三重県内のいろんなところに行ってみようと企画。そこで三重県に住んでながら行ったことのない大台ケ原に初挑戦。
どうやって行こうかと調べたら大杉谷から大台ケ原へのピストンで行けるのかなーと。
場所は三重県の下の方で奈良との県境。
今回のルートはこんな感じ。全く人が住んでいるところは周りに見当たりません。もちろんケータイの電波も届かない自然がいっぱいの場所。
予定では往復32kmで15時間の工程。日没までには到着したいのでタイムリミットを日没18時として予定を組む。
前日夜の仕事が終わってからそのまま出発。紀勢自動車道が繋がってだいぶ便利になりましたね〜。大昔に串本まで遊びに行った時は本当に遠かった!
登山口の駐車場には既に数台クルマが止まってて一番奥のところに止めて仮眠。予定ではAM3時出発でしたが、朝のトイレにヘッデン付けて暗闇を歩いて行ったり準備に手間がかかり3時30分にスタート。
登山口の案内。記念品のお土産も自販機で対応。
周りは真っ暗でヘッデンの明かりを頼りに前を進む。予報では午前中雨でしたが、夜小雨が降っただけで雨に降られることはなく良かった。でも木でできた吊り橋は慎重に歩かないと苔で滑ってしまうのでゆっくりわたる。
だんだん周りも明るくなって周りの景色が楽しめるようになってきてこんなところを歩いてたんだと気がつく。
千尋滝到着。ここのルートは滝のある場所は東屋が建っており休憩して滝を楽しめるようになってます。
大台町の情報で必ず出て来るシシ淵にもちゃんと寄れた。素晴らしい景色!
平等嵓(びょうどうぐら)
中国のような景色。
大きな岩が転がり落ちないように小さな枝でつっかえ棒をしていました。これで安心!
やっと到着!桃の木小屋
テレビで見て山奥にこんな山小屋があるんだーと思って楽しみにしてた場所。
出発から7kmで3時間でやっとここまで到着。疲れたのでここでドーピングのために甘酒を1杯いただく(三百円)。ちょっとこれで復活。ふと足元を確認すると今回1匹目のヒルが登場!吸われずにセーフでした。ジョニーをしっかり振りかけておいたのでこれ以上登って来れなかったのか?
先の地図を確認するとまだ今回の工程の半分の距離も進んでいない。本当に行けるのか心配になる。
多くの釜を有する段瀑であり、落差は120m以上。「日本の滝百選」に選ばれている名瀑である七ツ釜滝
段々宮川と登山道が近い位置になってきてクサリが岸壁に設置してあり非常に危険なルートになってきた。岩は苔が生えていてツルツルに滑るので大丈夫だと思っても絶対クサリを握りながら通らないと危険。ここのルートはしっかり整備されているのですが少しの気の緩みで滑って谷底に落ちてしまうから事故が多いんだろうなー。
何やらこの葉の影に動く物体がと思ったらミミズ。それも巨大すぎてびびる。噛み付いて毒でも吐きそうな気がしてさわれないから足で。友達らかこれはシーボルトミミズだと教わる。調べたら3年に1回大量発生するみたい。ちょっと前にもこのでかいのをみたので今年はその3年目みたい。
崩壊地を通過。ここは大きな岩が崩れ落ちたままの状態のところを渡る。不安定な岩に乗るので崩れ落ちないか心配になる。
さらに先を進む。
堂倉滝到着。これで長い宮川とはしばしお別れ。コケコケルートから外れるので
腰が引けた状態で歩かなくって済むのはありがたい。
ここまでで10kmで6時間かかりました。ここから向かうのが三重県の最高峰の山である大台ヶ原山(日出ヶ岳)標高1695.1mに本当に登れるのか?とびびり始める。
大台ヶ原山はあまり人が入っていないのか自然がそのまま残っている風景。大きな木が多く圧倒される。
大台ヶ原山(日出ヶ岳)やっと到着!100名山2座目(ちなみに1座目は定番の富士山)。曇りで景色が望めないと思ったけどまずまず見渡せて良かった。ここは年間最多雨量4500mmを越える本州の最多雨地なので雨が当たり前の場所なのでラッキー。
ここで7時間半で16km。予定では8時間で行けるところまでと思ったのでさらに先に進むことに。
大台ヶ原といえばこの風景だよね!
「正木峠」や「正木ヶ原」のこの景色がやっとリアルに見れた。でも説明を読むと鹿のせいでこんな景色に変わり果てたとは。
牛石ヶ原の神武天皇像
そして今回の最終目的地である大蛇嵓(オオダイジャグラ)に到着!
皆さん撮影に順番待ちなのかと思ったら怖くってこれ以上行けないからどうぞどうぞと。実際行ってみるとそんなに怖くなくって足元ふらふらなのにいつもの片足上げポーズを。
大蛇嵓まで18kmで8時間掛かりました。予定通り到着できたのでそのままピストンで帰るぞ!
さてまたあの険しい道を辿っていくかと思って大台ヶ原山を下りようとしたらこんな表示が。気軽に大台ヶ原を散策しているハイカーが間違ってここを下って行ったらえらいことになりますからね。
ちなみに行き道で真っ暗でよく分からなかった場所を帰り道明るい状態で見て撮影しておいた場所。暗かったからよく分からなかったけどすごい場所だな〜。
結局今回の工程は40kmで15時間でした。なかなかのハードな山行でしたが感動もすごかった。
通常この行程を登山の方は片道で1泊2日でこなすようです。往復だと2泊3日が普通のみたい。標高で見ると御在所の中道ルートの往復を2回登って更に沢ルートで表現すると赤目四十八滝のルートをさらにツルツルにしたコースを3往復したのを一度に登るレベルで考えてもらえると大変さがよくわかるかも?とにかく今までの山行で一番ヘビーでした。
ちなみにここはトレラン禁止コースですので走ることなく早歩きで休憩もほとんどとらず歩きずめで何とかこなせました。
動画で工程をご覧いただくのはこちらあになります。
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