去年初めて閉山した後の富士山に登ってみたら快適すぎたので、今度からずっとこのパターンにしようと決めて今年は10日が閉山だからと11日に登ることにした。
閉山したあとに登って違法行為?って思ってビビってしまうけど全然普通に登れます。三重の近所の山だと御在所なんて山開きは7月ですし、桑名の多度山も4月が山開き。山開き前に普通に皆さん登ってるのに富士山だけが異常にナイーブな扱い。ただ山小屋は一切空いてないので初心者の人には優しくない山なので絶対閉山後はやめた方がイイです。
富士登山って最初のうちは普通に5合目からの登山ルートを登ってたけど、たいした距離じゃないから直ぐ登れるので面白くないから1合目から山頂を目指したり、去年は静岡県側の富士宮口から登って山頂を過ぎて山梨県側の吉田口まで行ってからまた登って御殿場口へ下りてプリンスロードを経て戻るという富士山2往復が結構おもちろかった。日の出前に下山しているからご来光目当ての人になんでもう下りるんだと言われたり、すれ違う人に挨拶しておいたら登り返すとまた会ったと笑ってくれて面白かった。
そして今年はどんなネタで閉山後の富士山を楽しもうと考えたんですが、マラソン選手が大会前に行っている「高地トレーニング」を富士山でやってみよう!
低圧、低酸素、低温の環境のことで、高地では酸素濃度が薄いため人間の体は酸素を取り込みにくくなり、血中の酸素濃度が低下します。体は環境に適応した酸素濃度を確保するために、体内で赤血球数やヘモグロビン濃度を増加させます。この体の適応能力を活かして結果につなげるってことで日本では富士山しかそんな場所はないので挑戦。
前回同様富士宮口からスタート。
でも今回は閉山の日に向かったので登山口に車が止めれるかが心配でしたが大丈夫でした。このように登山口にはタクシーが客待ちでいっぱい止まってるし、観光バスも結構いました。
富士山を登るのに一番気を付けるのが足元のオシャレ。前回は絶対火山灰が入らないようにとハイカットの地下足袋で登ったのですが、火山灰は入らなかったのですが普段履き慣れてない靴だから足が痛くなって長時間はきびしいなと。今回は捨てるつもりでいたソールがツルツルになったトレランシューズを使う事に。これなら履き慣れてるから大丈夫。でも火山灰が入るのが心配なのでゲイターを被せて、更に上と下の隙間から侵入しないようにテーピングして、靴底の引っかけの部分もズレないようにテーピングで固定。さてこれの効果はいかに?
前回スタート前に富士宮口の登山口で仮眠を取ってたら寒すぎて寝られなかった反省で今回はいつもの寝袋にプラスして羽毛布団を持っていった。おかげで暖かくて快適に寝れた。気温を見たら15度なので2,400mは今年も寒いね。
起きて準備できてスタートした時間は早朝2時。下界の富士市の夜景がキレイ。
宝永山荘の所の通行止めゲート。知らないと焦る場所。この横に普通に通れるところがあるのでここは通らないように。
標高が上がると東の相模湾がよく見える。そしてその向に日の出前のもくもくの雲が今年も陰になってる。
登りはじめて3時間で山頂到着。日の出前なので見晴らしの良いところでスタンバっている人がいっぱい。
富士山本宮淺間大社奥宮の前でこれから周回のカウントスタート!
日の出前で最低気温は山頂で9度でしたが動いているので丁度良い気温。
駿河湾が綺麗に見えます。
実は今度駿河湾フェリーを使って駿河湾を自転車でグルリと一周するスルイチをやってみたいと計画中。もうちょっと涼しくなった秋に走りたいな。
剣ヶ峰から拝むご来光
閉山の時期でもこのご来光タイムはこんなに混雑しているのでお盆時期ってどうなってるんだろう?
私もご来光を手に載せてポーズ。今回竜の衣装にしたのでドラゴンがドラゴンボールをつかむ感じで。
まだ日の出したばかりなので陰富士がこんなに長い!
吉田口方面まで来たので右手に見えるのが相模湾で左手が東京湾ですね。
丁度朝日と逆光で登山者のシルエットがカッコイイ。
この時間帯の景色が本当に綺麗で素晴らしい。
吉田口側に到着。
こっちは人気のルートだから登山者の数が凄い。
だいたい8割ぐらいがインバウンドの登山者だと思います。日本人かと思って写真お願いしたら中国人だったし。
てな訳でお鉢巡り一周目終了。
休憩ともぐもぐタイムを入れてだいたい1周1時間でした。
1時間たってさっきより陰富士がちっちゃくなりました。
まだまだ朝日がキレイなのでハイポーズ。
てな訳で日差しがギラギラ痛くなってるのでいつもの日傘が大活躍。
日が差してる人って今回1人しかすれ違わなかったな。
二周目終了
やっぱり1時間掛かりました。
陰富士が2時間も経つとこんなに短くなってる。
だからギラギラ太陽が痛いわけだ。
3周終了
やっとガラガラになってきたので記念撮影を。
四周目終了
この外人さんグループは5度会ってるんです。
毎回挨拶しているから段々反応が良くなって、流石に5度目だからもうこれが最後だろうと一緒に写真を撮ることに。私は一周するのに1時間掛かってるのに5時間もこの人達はゆっくり楽しんでる。私をこの時見るなりクレイジーと言ってきたけど、奥の人はこの写真ではよく見えないけど全身スパイダーマンのタイツを着ててちょっと変わった方だなと。
これで五周終了。
当初8周しようと計画してて、時計回りでお鉢巡りをするから剣ヶ峰の激坂を登るのが靴底がツルツルの捨てるような物だから登れなかったので、4周したら反対回りにして残りを反時計回りにしようと思ってたんですが、この外人さんグループみたいな人が他にもいて、さっきも君はいたよね!って言ってくるからround&roundとぐるぐるジェスチャーしてウケてくれるので、こりゃ期待されてるから方向変えちゃ行けないなと思ってそのまま時計回りばかりで進む。
一番嫌いな剣ヶ峰への激坂ってキャタピラーダンプカーで登れるってびっくりした。今回下りてくるタイミングを見たんだけど滑らないのね。
やっと6周
相変わらずコンスタントに1周1時間。
時計が10時56分で日差しが痛い。気温も26.5度と暑い。
やっと7周終了だ!
あと残り1周。
だけど腕にはめてるガーミンが電池切れで記録に残せなくなってるのが残念すぎる。
これで8周終了!
やっと下山できる。
この時13時過ぎになってたんですがもう山頂には人もまばらになってました。そして段々雲が出始めて嫌な雰囲気に。
長く溶岩の上を歩いていたので膝がガクガクになってて下山が本当にキツかった。
7合目の山小屋付近で雨も降り出してもう早くレインウエアーを羽織りたいと思ってるところに知らない若い人に声かけられる。
今この下で映画の撮影をしているからココで止まってくれないかと。
雨降り出してすぐそこの山小屋で雨対応したいのにこの人は何を言ってるんだと無視して下山。大量の登山者エキストラが登山道にいっぱい並んで演技途中だった感じ。主役の俳優さんもいるのかよく分からないけど雨に濡れたくないから必死で駆け下りる。
辺りは雨雲で真っ白で下りたところで写真を撮ろうかと思ったけどこりゃ無理だと諦める。
そしてこんな雨の日は昼間大活躍した日傘が雨傘に変身して上半身を濡らさずに下山できてラッキー。天候の変わりやすい山は日傘がやっぱり便利。
下山後にテーピングしておいた靴を見るとボロボロになってたけど一粒も火山灰が靴に入ることなく快適に過ごせた。見栄えは悪いけど靴の中に石や砂が入ると凄くストレスになるので今度からこのスタイルにしよう!
タイム 13:43
距離 28.1km
のぼり 2498m
カロリー 4044kcal
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