目の見えない人が近くにいないので目の見えない世界だどんなものか想像も付かなかったのですが、これを読んで見えないことで見えてくる世界があるんだと感動。
五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)の感覚の中で情報の8〜9割方が視覚から由来している。その視覚を失うと言う事はそれ以外の感覚だけで情報を得ないといけないので一般の人とは違った見え方がしてくる。
「視覚がない方には死角はない」とも書いてあります。表面上の情報は見えないので、たぶんこころの奥深くまで読み取られてしまいそうな気がします。
「声によって女性が化粧をしているかどうかを判断できる」とも。化粧しているかどうかも目で見て判断できない人もいるのに凄い能力です。
「視覚障害者の点字認識率は12%」だとか。普通の生活でも予定やメモを取るのに字を書いて記録や記憶してくのに、目が見えないと言う事はそれを全部頭の中に留めておかないといけないのかと。全盲のピアニストももちろん楽譜を見ないで演奏しているのですごいです。
見えない人の美術鑑賞は以前から彫刻などを触って楽しむところがあるというのは知ってましたが、三次元だから出来る事なのに、二次元の絵に関しても美術鑑賞を楽しんでいると言うのはビックリ。
数名のグループになって、見える人が絵を見てどんな絵なのかをそれぞれの感性で解説。そうすると見える人同士でもこの人はこうこの絵を見てたんだと発見があるとか。通常静かに絵を見ないといけないのに、こういった鑑賞方法が出来る美術館も楽しいかもと。
トライアスロンをやってても普通に手や足がある私より、障害を持っている人の方が実は早かったりして凄い能力だと感心します。障害ではなく個性として、別に優れた能力を持つ達人としてもっと社会で認知してもらえると共存していける社会になるのではと。
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