「日本インターネット書紀 この国のインターネットは、解体寸前のビルに間借りした小さな会社からはじまった」を読んで
まずは題名が日本書紀というのがすごくインパクトある。この本は日本のインターネットの創世記からの話がまとめられている。
鈴木幸一氏がIIJを立ち上げてから現在に至るまでの紆余曲折、大変な苦労をされていたようです。1992年にIIJが設立されその後プロバイダー事業が日本国内の民間のプロバイダー事業としてスタート。
私がパソコンに興味が出てきてインターネットがすごい!と感じてWindows3.1をはじめて触りまずはパソコン通信からはじめその後インターネットに接続して外の世界に出て驚いた記憶がありました。今ではいきなりインターネットを簡単に携帯電話から設定不要で接続ができるようになりました。当時は設定も大変面倒だった記憶があります。それがwindows95が出てインターネットが簡単に出来るようになってダイアルアップ接続で使い放題になる夜中の時間を待ってネットサーフィンを楽しんだものです。
IIJがNTTを相手に色々戦ってきて、最後はNTTに助けられてと言うのがありましたが、これがAppleの景気が悪くなってMicrosoftに助けられた部分と非常に似通った流れで興味深かったです。
うちの子供もそうですが、デジタルネイティブという世代になると20年前のインターネットの事が神話の世界のような話かと思うのですが、その時の状況がこの本を読むとよく分かります。
私もインターネットをするようになってすぐ仕事で使い、ホテルの紹介をしネット予約を受けれるようにしてました。周りの人はインターネットを仕事で使うというのは不思議に見られた時代でした。いろんな団体で連絡にネットやメールを使いましょうと提言しても頭の固い人は頭ごなしに否定をされました。それが今ではネットで連絡するのが普通になり、電話やFaxで連絡する事は相手の時間や手間を考えると申し訳ない連絡手段になってきました。
もし鈴木氏のような方が日本に居なければ日本のインターネット事情が今以上に世界に大変遅れていたのではと心配になりました。それほど大変な苦労をされてネット業界に貢献された方の一人だと思います。
これからネットの業界で仕事をされようとしている若い世代の人には是非読んで欲しいネットの神話「日本インターネット書紀」です。
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